このマズローの欲求段階を理解することは、ビジネスにおいて、非常に重要になります。
それは、人間が何を求めているのか、またあなたの見込み客はどの欲求段階にいるのか、これを知っているということが極めて大事だからです。
しかし、何も難しいことではありません。
では、重要なものから順に説明しましょう。
第1段階 生理的徴求(=最も強い欲求)
「生理的欲求とは、「生きるための欲・身体的な欲(生理的欲求)、身体的に必要なもので、一番多い欲です。
例えば、休養が満たされていなくて、もっと睡眠が必要だという人はいるかもしれません。
しかし、睡眠以外で、1年ぐらい食事を食べていないという人はいないでしょう。
それは、一番大きな欲望だからです。
砂漠で水に困っている人に水は簡単に売れます。
どの人もきっと一言でお願いしますというと思います。
しかし、一番大きな欲ですが、ほとんどの方が満たされているので、これで売れるものはないということなのです。
第2段階 安全の欲求(経済的、地位安定、安全などに対する欲求)
次の欲求の段階が「安全の欲求」です。
例えば、安全な地域に住みたい、家が欲しい、治安が良い所にいたい。安定した収入が欲しい。誰かから守られている安全な環境が欲しい、安定した地位が欲しい、という欲求です。
あなたは毎日、殺人事件が起こるような治安が悪い所に住みたいと思いますか?
あなたは、ドアや窓に鍵がなく、毎日、泥棒の入つて来るような家に住みたいと思いますか?
答えはノーのはずです。
ですが、ここで間違えてはいけないのは、欲求の段階では2段階目であり、1段階目の欲求が優先されるということです。
それは、これから説明するすべての欲求段階に言えることです。
A:30日間寝ることができないこと
B:安全な地域に安定した収入を得ること
この場合、Bが優先させるわけです。
また、その欲求段階がすでに満たされている場合、相手にメッセージが伝わりません。
例えば、億万長者に安定した収入を手に入れる方法と言ったことろで、「別に必要ない」と答えるでしょう。
そのため、常に見込み客が「何を考えているのか」、「マズローの欲求段階のどの段階に属しているのか」ということを常に考えなければいけないのです。
第3段階 親和の欲求(社会的欲求)
3番目の欲求の段階は「親和の欲求(社会的欲求)」です。
この欲求は、友達が欲しい、奥さんが欲しい、旦那さんが欲しい、子供が欲しい、誰かと一緒にいたい、誰かに良く受け入れられたい・・・、ということです。
独りぼっちはすごく寂しいことです。
例えば、最近、離婚した人に対して、新しい相手を紹介しましょうか?と言うと「お願いします」と答えるでしょう。
友達がいる人に対して、5万円で友達を紹介しますと言ったことろで、「必要ない」と答えますが、本当に独ぼっちで、困っている人であれば、5万円を払ってでもお願いするでしょう。
第4段階 自我の欲求(尊敬されたい)
4番目は「自我の欲求(尊敬されたい)」という欲求の段階です。
例えば、誰かに認められたい、尊敬されたい、ステータスを持ちたい、有名になりたい、注目を浴びたい、感謝されたい。誰かより上になりたい、自信を持ちたい、達成したい、独立したい、自由になりた
い・・・、ということです。
この欲求が満たされていない人には、その商品を持っていることで、豊かになれる。専門家としてのステータスを得られる。他の人に勝てるなどの商品が売れます。
繰り返しになりますが、自分の商品を見るのではなくて、お客様がどこにいるかをいつも考えることが大切です。
第5段階 自己実現の歓求
最後は「自己実現の欲求」です。
成長したいという動機、可能性があることを実現したいという気持ちです。
ですが、下の4段階の欲求が満たされていない限りここまで行くことはできません。
順番を踏んで下から満たしていかなければ行けないのです。
あなたのお客様や見込み客は、
- 生理的欲求が満たされてますか?
- 安全に対する欲求が満たされてますか?
- 社会的な欲求が満たされてますか?
- 自我の欲求が満たされてますか?
収入を上げたいと言っても、いろいろな欲があります。
ある人は自己実現のため、ある人は、安定した収入がほしいため、ある人には、誰かに認められたいため。
このように、いつもあなたのお客様や見込み客はどこにいるのかを見て、売り込む段階をきちんと把握することが大切です。
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