商品のプレゼンは、聞いていて退屈です。
だから、人は広告が嫌いなんです。どんなに有益な商品であったとしても、プレゼンだけの広告は読んでもらうことすら難しいでしょう。
ところが、小説などの物語は喜んで読んでもらえます。
これは、人はストーリーが大好きだからです。
広告はお金を払っても読んでもらえませんが、ストーリーはお金を払ってでも読みたいと思っています。
ということは、ストーリーの持つ力を広告に活かすことができれば、広告を読んでもらうことができるようになると思いませんか?
これこそ、ストーリーが強力と言われている理由になります。
ストーリーの持つ威力
私たちは、子供の頃からストーリーに慣れ親しんでいます。
たとえば、子供はみんな、ももたろうなどの昔話が大好きですよね。
僕も昔は、浦島太郎が大好きでした。
こんな感じで、物心つく前から人はストーリーに対して興味津々なのです。
人はストーリーを求めています。
そして、求めているものを提示すれば、反応してもらうことは全然難しくないわけです。
つまり、見込み客に広告を読み進めてもらうために、ストーリーは最適ということなのです。
さらに嬉しいことに、ストーリーにはセールスへの抵抗を感じなくさせる効果まであります。
これは、ストーリーにより、売り込み臭さを消すことができるということが、理由の一つとして考えられます。
また、ストーリーを読む過程で、見込み客の共感を得ることができる点も大きいでしょう。
これはつまり、「会社や商品について知りたい」という状況を作ることができるということです。
ここまで来れば、商品を購入してもらうことはそんなに難しいことではなくなります。
サクセスストーリーが大好き
人が特に好む、強力なストーリーはサクセスストーリーでしょう。
たとえば、負け犬がヒーローになった話や、どん底から這い上がるストーリーは、いつでもどこでも非常に人気が高いです
漫画なんかでも、よくこの手のストーリーを見かけますね。
それだけ、多くの人が好んでいるということでしょう。
サクセスストーリーが人気な理由は、読み手がサクセスストーリーの主人公に自分を重ね合わせ、共感を持つという点にあります。
最初はダメダメだった主人公が成功できるなら、自分にもなんだかやれそうな気がして元気になるのです。
LPで使えるサクセスストーリーは、様々なパターンが考えられます。
たとえば、売り手自身のストーリーを語ってもいいでしょう。
売ろうとしている商品を開発するのに苦労した話だとか、売れるようになるまで苦労した話なんかを語れば、それだけで読み手を引きつけることができます。
また、お客様のサクセスストーリーも非常に効果的です。
悩んだり不安を抱えている状況から、商品を使うことで未来が明るくなったみたいなストーリーを語ればバッチリです。
既存のお客様は、見込み客と非常に近い存在となります。
そんな人が、変われることができたストーリーを読めば、「自分にもできる」と思ってもらえるのです。
さらに、場合によってはストーリーを作ってもいいでしょう。
もちろん商品の性能を誇張するようなウソはいけませんが、たとえ話のようなストーリーを使うのはOKです。
有名な広告である「ウォールストリートジャーナル」の二人の男の話も、おそらくそんな人は存在しません。
読み手に分かりやすいように、たとえ話をストーリー調にしているだけなのです
商品そのものが持つストーリー
また、商品の原材料が持つストーリーも意外と読み手を引きつけます。
たとえば、水を原材料に使っている商品なら、その水が持つストーリーを語ることができます。
どのような場所で採れるから成分がどうとか、最適な水を見つけるのに苦労したとか、毎朝早くから運搬してきているとか、いろいろなことをストーリーとして演出できるでしょう。
このようなストーリーは、広告であると分かっていてもついつい読んでしまいます。
さらに、商品が持つストーリーを語ることで、商品そのものの価値も高めることができます。
ただの「水」だと全く価値を感じませんが、「毎朝アルプスから運んでいるミネラル豊富な水」なら価値を感じるといった感じです。
そして、アルプスから運ぶだけでもどれだけ大変かストーリーで伝えることができれば、その水はただの「水」ではなくなるのです。
セールスコピーで使える「ストーリー」まとめ
ストーリーは、広告を読んでもらう上で非常に強力な武器となります。
おそらくどのような商品にも、その周辺には何らかのストーリーがあると思います。
それをドラマチックに語れば、見込み客をひきつける最高のストーリーとなるでしょう。
ぜひ、色々とピックアップして、ストーリーを書き出してみてください。
コメント