人は、心が動かされない限りなかなか行動しないものです。
これは、物を買うときも同じで、「人は感情で物を買い、理屈で正当化する」なんて言葉もあるくらいです。
だからこそ、コピーライティングと心理学は切っても切り離せない関係にあります。
人の心理を理解しない限り、「売れるコピー」は書けないのです。
そこでここでは、思わず読み手が行動に移してしまう心理的効果を7つ紹介していこうと思います。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、みんなが持っているものが欲しくなる心理のことです。
最初はたいして欲しくなかったものでも、友達がみんな持っているとどんどん欲しくなったりしますよね。
人が「流行」や「人気」と言う言葉に弱いのは、この効果によるところが大きいのです。
多くの人が使っているものは、それだけでいいものに見えてしまうんですね。
よくキャッチコピーで、「今話題」とか「女子高生に人気」などという言葉を見たことがあると思います。
これは、バンドワゴン効果を利用しようとしているのです。
ツァイガルニク効果
「漫画やドラマの続きが気になって仕方がない!」というのは、誰にでも経験があることだと思います。
手元に続きがあると、つい時間を忘れて見てしまいますよね。
この、「続きが気になる」という心理が、ツァイガルニク効果です。
この心理にはなかなか抗えないことを、皆さんご存知でしょう。
コピーでは、「ある方法で成功しました」という風に、中身を秘密にして次を読ませるときに活躍します。
特にヘッドラインは、中身を読ませることが役目なので、ツァイガルニク効果との愛称は抜群です。
カリギュラ効果
人は、禁止されると、なぜか禁止されたことをやりたくなる生き物です。
これがカリギュラ効果です。「見るな!」と言われると、中身が気になってしょうがないのは、この心理作用のせいなのです。
コピーでも、「〇〇の人は見ないでください!」なんてものを良く見かけますね。
これは、カリギュラ効果を応用したコピーになります。
カクテルパーティー効果
パーティーのようにざわざわしている中にいても、なぜか自分の名前などはしっかり聞き取れます。
これがカクテルパーティー効果です。
自分の関心のあることだけは、なぜか自然とはっきり聞こえるものなんです。
この効果を使っているコピーが「〇〇なあなたへ」といった、ターゲッティングするものです。
これにより、「私のことだ」と興味を持ってもらうことができ、精読率を高めることができるのです。
フレーミング効果
「物は言いよう」というように、言い方次第で同じことでも異なった印象を与えることができます。
これが、フレーミング効果です。
たとえば、「50%の人が効果を実感」と「2人に1人が効果を実感」なら、明らかに後者の印象がいいのです。
このように、同じ事柄でも言い方を変えることで、印象を良くも悪くもできます。
スノッブ効果
人は、希少なものが大好きです。
いつでも誰でも手に入れられるものなんて、欲しくありません。これが、スノッブ効果です。
大多数の人が「限定」に弱いですよね。
期間限定や数量限定と言われると、つい「今買わなきゃ」と思ってしまいます。
これが、スノッブ効果の力なのです。
クロージングでこの効果を使うと、成約率を高めることができるでしょう。
デッドラインが必要と言われるのは、スノッブ効果を利用できるからなのです。
アンカリング効果
人は、一番に見た数字の影響を受けやすい傾向にあります。
物の値段でも、最初に確認した値段が基準となり、その後の判断に使っています。
これがアンカリング効果です。
この効果は、よく割引で使われています。
値引き前の価格もしっかりと表示することで、いかにお得かを訴求しているのですね。
まとめ
これらの心理効果を使えば、コピーの成約率をきっと向上することができるでしょう。
要所要所で意識して、「売れるコピー」を作っていきましょう。
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