独自のウリとは、別の名をUSPと呼び、あなた自身やあなたのビジネスをライバルよりも、はるかに高い位置まで持ち上げるための最も強力なマーケティングコンセプトです。
特にライバルの多い市場で優位に立つには、ライバルよりも上をいく独自の価値を提供する必要があります。
USPは「unique selling proposition」の略です。
つまり、ユニーク(他にはない)な提案という意味です。
また、このUSPを関係者全員が答えられることがマーケティング戦略上、非常に重要になります。
成功している企業は強力で明確なUSPを持っている
例えば、靴を中心としたオンラインショップで有名なザッポスの USP を一言でいえばカスタマーサポートです。
圧倒的なカスタマーサポートこそが企業文化であり、企業文化こそがザッポスのコアバリューになっています。
ザッポスの伝説となっている数々の「サプライズを顧客に提供している点」が最大の武器と言えるのです。
他にも有名なUSPの例を挙げると、
・「熱々のピザを30分以内にお届けします。30分超えたら料金はいただきません」by ドミノピザ
・「何があっても、絶対に一晩でお届けします」by FedEx Express
・「私たちのビールは純度が高いものです」by シュリッツ
・「世界中のあらゆる情報を整理し尽くす」by Google
・「満足を超えた感動を生む伝説のサービス」by リッツカールトン・ホテル
・「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」by ダイソン
このように、USPが浸透している企業はどこも安定した経営を誇っています。
何がウリかが分かれば、それをマーケティング、広告、販売活動などのすべてに取り込み、活かしていくのです。
USPはときにキャッチフレーズと混同されることがありますが、キャッチフレーズとは明確に異なります。
キャッチフレーズは、時として変更されることがありますが、USPは、その業態を続けている限り、ほとんど変えられることはありません。
では、どのようにして独自のUSPを見つけていくのか?
独自のウリ(USP)の作り方
ポイントは、「ターゲットを絞り込んだ上で、顧客が望む価値を理解して、競合がまねできない価値を見つけること」です。
分かりやすく図にすると次のようになります。
USPを作るポイントはシンプル、信頼できる、覚えやすい、この3つです。
また、あなたの商品が持つメリットを一つか二つのメリットまで絞り込むことが大切です。
商品やサービスの特徴やメリットを多く含めてしまうと、結局、何が言いたいのかが分からなくなるからです。
そして、その絞り込んだメリットは、対象となる見込み客が最も求めているものに合わせる必要があります。
例えば 、
・広い選択肢
・大幅なディスカウント
・的確なアドバイス場所などの利便性豊富な在庫
・迅速なサービス特別なサービス長期的な保証
・広範囲にわたる保証
・その他、ライバルが提供できない特別な点
このように、まずは、あなたの業界で満たされていないニーズを発見し、お客さんが不満に思っている部分、隙間になっている部分で、あなたに埋められるものに集中することが肝心です。
USPで失敗しないために・・
ただし、USPは常に実行できるものでなくてはなりません。
例えば「いつも豊富な在庫がありすぐに手に入る」というようなUSPを打ち出したとします。
このときに豊富な在庫がなければ、このUSPは失敗に終わります。
USPとは「大きな約束」を果たすことを常に求められます。
ユニークで顧客が望んでいる、そして、実行可能だと確信をもてるものを選択することが大切なのです。
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